ポップス系の話の次はジャズのお話です。チックコリアと言えば、マイルス・デイビスのバンドから活躍を続けるスーパースターですが、日本のように大きな会場で演奏するのは稀で、NYでもジャズクラブが多かったです。
彼は素晴らしいサポートミュージシャン(多くがソリストとして独立していくのですが)を育てています。彼のライブではそうした共演者を見つけるのも楽しみです。Return to Foreverの面々はすべてがスタープレーヤーになりました。
さて、NYのブルーノートにずいぶ~ん前に聴きに行った時です。洗面所が二階にあり、しかも楽屋は洗面所の横。今もそんな作りでしょうか?とにかく当時はそんな設定だったのでトイレに行けば出演者と気軽に話ができてしまうのです。演奏が終わって、二階に行くとチックはニコニコしながら共演者と談笑中。私はまたもずうずうしく「私もピアノやっていまして。」などと話しかけました。何を会話したか、忘れてしまいましたが、握手をした時にびっくりしたのです。なんと、彼の手はマシュマロのようにふくよかで筋肉質ではなかったのです。しかも指は太く、大きな芋虫のような形。そして、よくタオルで拭いたのか、乾燥していました。
もうひとつ。これは東京の話です。チックがエレクトリックバンドを率いて来日した時です。コンサートの翌日、ニューオータニの近くの弁慶橋を渡っていると、チックはいませんでしたが、今でこそ有名になった、当時のバンドメンバーであるジョン・ペタツッチやデイブ・ウェッケルが歩いているはありませんか。「エレクトリックバンドの方々ですよね。昨日のコンサートよかったねえ。」と橋の上で声をかけると、「俺達がわかるか。こりゃすげえ。こんなに大きな町でうれしいね。な、みんな。また日本に来ようぜ。」とかなんとかで、話が盛り上がりました。お客さんと一緒でなければ飲みに誘ってしまうところでした。
昨年、上原ひろみさんとのデュオコンサートが武道館で開かれ、聴きに行きました。素晴らしい演奏でした。新しいチャレンジを繰り返しているチックには脱帽です。また握手がしたいです。
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