距離
距離感という言葉を社会人になってしばしば聞くように、また使うようになりました。学生時代はこれが実はよくわかっていなかったような気がしました。
犬を散歩している人を見ると、適当な間隔が保たれていて、動き易いようになっています。また危険な場所に来ると、すーっと間隔が縮まります。極めて自然です。犬を貸してくれる(あまり賛成ではありませんが)ドッグランに行ったことがあるのですが、これは初対面ですからかなり距離感が難しかったです。
野球やゴルフでは打つ順番が決められています。社会はこの順番がいろんな局面で間隔に違いがあります。それは距離感ではないかな、と思ったりします。付かず離れずという言葉もなるほどな、と思います。
音楽も同じで、休止符がかなり重要なポイントを占めていると思うことがあります。先日もバイオリニストと練習をしていて、「ここはもう一小節ください。」と言われた時にあらためて感じました。思い切り接近する時はかなり思い切り交差し、掛け合いをし、そしてスーと離れて、休んでまたメロディーに戻り落ち着いていく。譜面を見ていて、ちょっとおかしいなと思うとき、こうした距離感の躍動に注意すると、気づかされることは多いです。
たぶん、社会では無数の距離感が関数になって交錯しているのでしょう。
| 固定リンク
« すばらしいお客様 | トップページ | ダイアナ »
「心と体」カテゴリの記事
- 6年(2017.03.13)
- 3分の1できれば上等です(2014.08.09)
- 東日本大震災から3年(2014.03.15)
- 番外編:12/8 軍人の方々(2011.12.12)
- 空気のきれいな冬もあとわずか(2010.03.06)
コメント
この土、日、会社時代の友人に会いました。進行した癌が見つかって、他の臓器にも転移していたその子と8年ぶりの再会でした。突然会えることになりCD買う時間が無かったため、Aperitifsをテープに録音して上げました。喜んでくれましたが、曲も気に入ってくれれば、これほど嬉しいことはありません。
この2日間で心身共に疲れました、距離感、って本当に大事なのですね。
投稿: someone cares | 2007年9月 4日 (火) 14時01分
きっと、すべてに対して、「ほどほどの距離」って言うのが、人生の達人になれるんだろうなあ・・・。
投稿: 藍弥生 | 2007年9月 1日 (土) 01時54分