価値観の再構築
ウォール街の価値観がなんだか当然のものと錯覚していた時代が、終わろうとしています。誰でも、貨幣で価値を判断することはできない、と太古の時代から知ってはいるのですが、なぜだか何でも値段を付けていた、ということでしょう。しかし、今は価値観が大きくかわっているようです。美味しい野菜、美しい音楽、優しさ、または1枚の絵覆う空間など、どのようにしても貨幣価値におとすのが難しいものが見直されています。そもそも、価値観は押し付けることができないのですが、それを貨幣価値に「変換」してしまったところに課題があったのでしょうね。いくら、一杯のコーヒーと紅茶がそれぞれお100円だとしても、コーヒーが嫌いだったらずーっと紅茶を飲むわけで、その人にとってコーヒーと等価ではないですよね(あ、これはミクロ経済学初級でした)。
ある時、あの人の笑顔に救われたという人も多いのではないでしょうか。そういったシンプルな心の感じ方は当然、お金には替えられません。
時折思うのですが、もし株式市場が1年間お休みだったりするとどうなるのでしょうか?もちろんとんでもないことなのですが、1年間の間に人間は何を考えるのでしょうね。他の商品で運用するので金融市場がなくなることはないのですが、価値観を再構築する「時間」を社会全体が一度持つべきではないかと思います。
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コメント
うれしいことひとつ。実習に来た女の子が、「獣医さんって、愛情業ですね」って、お礼のはがきをくれました。そういわれてみると・・・音楽も、ね。
投稿: 藍弥生 | 2009年3月23日 (月) 19時39分
今の世の中、一番価値のあるのは何なのでしょうか。
私にとって、一番の財産は友であり、人の輪ですが。
投稿: 撫子 | 2009年3月11日 (水) 00時04分
株よりペットで、動物が増えちゃったりして?音楽も、コンサートも、これから、楽しむ人がいっぱいかも?ね。
投稿: ゆめちゃん | 2009年3月10日 (火) 01時16分