作曲との出会い （４） 子供音楽コンクール

練習の成果を試す時がやってきました。正式名称は失念してしまったのですが、「全国子供音楽コンクール」に出場した我々は地区予選を通過し、東日本の決勝で、優秀賞を獲得しました。私は「まずは優秀賞の発表」とアナウンスがあり、自分の小学校の名前が読み上げられると、大喜びでした。が、その瞬間先輩達は泣き始めたのです。最優秀（優勝）ではなかったからです。廊下では、先輩達の泣声が響いていました。

審査員の講評というのが、置いてあり、私はそれを見てしまったのですが、票は割れていたようでした。ある審査員は、子供にジャズなどけしからん！という感じで評していましたが、ある審査員はその技術を高く評価していました。優勝したのはシベリウスのフィンランディアを演奏していた千葉のオーケストラでした。確かに上手だったような記憶がありますが、それから私はこの曲がトラウマになっていまして、今でもそれを聴くと「ピクッ」と、反応してしまいます。子供のころの記憶は怖いですねえ。

このコンクール優秀賞には、嬉しいおまけが付きました。TVや色んなステージに出演することがあったのです。航空自衛隊のバンドとも共演しました。夜の生番組出演の時には、夜なのに「おはようございます。」という業界の挨拶に「？？？」と驚いたりしました。同じ番組に出演されていた由美かおるさんが、宇宙人に見えました。このとき可愛がって頂いた局の方とは、今も賀状を交換させて頂いています。

なんと言っても、コードに出会ったのは新鮮でした。そこで、中学に入り作曲の勉強をしてみないかと、ピアノの教師に言われたときには、ぞくぞくしながら「はい。」と答えたのです。ここでまたバッハに戻ることになるのです。

http://www.youtube.com/watch?v=1J3Sx1poK6c&feature=related

（Youtubeサイトで見つけたLover's Concertoです。1965年にこの曲を大ヒットさせたToysのオリジナルバージョンらしいです）

（続く・・・）