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2021年2月16日 (火)

チック・コリアさんありがとう 合掌

チック・コリアさんが2月9日に亡くなりました。

79歳、まだまだ聴きたかったです。

皆さん、色んな思い出があると思いますが、私もいくつかの思い出があります。

ちょっと長いですがお付き合いください。

まずは、私がチック・コリア(敬称略)の音楽と出会ったのは高校生の時でした。天才ギタリストの従兄弟の家でいわゆるジャムセッションもどきをしているときに、彼が「Return to forever」って知っている?と一枚のレコードを出してきました。浪漫の騎士です。 そして、従兄弟はいとも簡単に完コピしたアル・ディメオラを弾いたのです。そこで、「じゃあ、こちらもキーボードのコピー・・・」と思ったのですが、全くできず。これが、チックコリア・ミュージック追っかけの始まりでした。ちなみに従兄弟はミュージシャンにならず獣医に。

1987年米国滞在時にNYのブルーノートで、チックコリアのライブを友人と見に行きました。その頃のNYBNは、まだまだおおらか。満席でもなく、ミュージシャンとのヤジの掛け合いも面白かったです。前半が終わり、2階のトイレに行くと、いるじゃないですか、チックがソファで他のミュージシャンと休憩中。ついつい、「握手してください。」と言うと気さくに Sure ! タオルでさっと手を拭いてから手を差し出してきたのです。あの時のチックの手の感触が忘れられません。厳ついように見えたその手は、マシュマロのように柔らかく、ふくよか、そして、しなやかでした。ジャズピアニストの手に抱いていた先入観は総崩れ。

チックコリア・エレクトリック・バンドが来日した時は、見に行った翌日バンドメンバーと赤坂の弁慶橋ですれ違いました。そこで図々しく you guys are Chick Corea Band members, aren't you?  The concert last night was fabulous. というと、すっごくよろこんでくれました。まだデイヴ・ウェックルジョン・パティトゥッチが日本で余り名を知られていないこともあり、道ばたで声をかけられお喜びだったのかもしれません。あのまま誘えば飲みに行けたような状況でしたが、そこまでの図々しさはなかったです(残念)。

軽妙で洒落たチック自身のMCが、チックのライブをいつも和ませていました。

もう、ライブで聴けないと思うと、ただただ涙です。でも、本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

合掌

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